

創業 文化元年
大髙醤油株式会社
大髙 衛さん
エコノミックガーデニング協議会の会長で、創業200年の地元に密着した醤油会社、大髙醤油の代表、大髙衛さんに山武市と山武市の魅力の1つEGついてインタビューさせていただきました。
EG(エコノミックガーデニング)って何?
Q. EGとはどういった団体でしょうか?
創業に必要な情報とフォローアップが整い、山武で働くことが魅力的に感じられるように若手の事業者が中心になって地域づくりを行う団体です。
「繋がりが繋がっているようで薄い」
これが地域の業を担う事業者と当時の市長や副市長が話し合う中でわかってきたことです。貴重な情報を共有する方法があれば商売のネタにもなるんじゃないかと事業者間で話されていたところから、EGという仕組みを見つけ出し、山武市に展開させてみようということで山武市版のEGは立ち上げられました。地域と関わるということEGは市役所の様々な課の情報を集めて活用し、利益に結び付けることが役割です。
雇用や税収を生み出さないとやる意味がない。

一番良い仕組みだと思うのは、参加者が経営者なので、リーダーシップを持って引っ張って行く力を持っていることです。
楽しんでもらえるものを作り、様々なワーキンググループを通じて、積極的に新規就農者や新規起業家、移住者、地域住民と関わりながらイベントを作り上げています。移住者には、住むきっかけとなる仲間づくりが気軽にできる場所として捉えてもらいたいと思っています。
ワーキンググループ?
Q. ワーキンググループについて教えてもらえませんか?
現在7つのグループが発足していますが、1つは地元就職がテーマです。もし地元で働きたい学生がいるなら、学校の先生と繋がり、情報交流していくべきなんじゃないかと。それで、

創業 文化元年
大髙醤油株式会社 大髙 衛さん
エコノミックガーデニング協議会の会長で、創業200年の地元に密着した醤油会社、大髙醤油の代表、大髙衛さんに山武市と山武市の魅力の1つEGついてインタビューさせていただきました。
EG(エコノミックガーデニング)って何?
Q. EGとはどういった団体でしょうか?
創業に必要な情報とフォローアップが整い、山武で働くことが魅力的に感じられるように若手の事業者が中心になって地域づくりを行う団体です。
「繋がりが繋がっているようで薄い」
これが地域の業を担う事業者と当時の市長や副市長が話し合う中でわかってきたことです。貴重な情報を共有する方法があれば商売のネタにもなるんじゃないかと事業者間で話されていたところから、EGという仕組みを見つけ出し、山武市に展開させてみようということで山武市版のEGは立ち上げられました。地域と関わるということEGは市役所の様々な課の情報を集めて活用し、利益に結び付けることが役割です。
雇用や税収を生み出さないとやる意味がない。

一番良い仕組みだと思うのは、参加者が経営者なので、リーダーシップを持って引っ張って行く力を持っていることです。
楽しんでもらえるものを作り、様々なワーキンググループを通じて、積極的に新規就農者や新規起業家、移住者、地域住民と関わりながらイベントを作り上げています。移住者には、住むきっかけとなる仲間づくりが気軽にできる場所として捉えてもらいたいと思っています。
ワーキンググループ?
Q. ワーキンググループについて教えてもらえませんか?
現在7つのグループが発足していますが、1つは地元就職がテーマです。もし地元で働きたい学生がいるなら、学校の先生と繋がり、情報交流していくべきなんじゃないかと。それで、

実際にマーケティング調査したら、地元で働きたい子が6割だったんです。
一般的な地元企業は人手に困っていてもハローワークや新聞の折込に求人を出す程度、学校から新卒採用ができるなんて夢にも思っていないんです。一方の学生はわざわざ遠くまで行きたくないという意見がほとんどでした。それに地域には会社がないと思っていて、在っても知らない名前の会社だから、親もそのあたりにジレンマがあります。大切なことは、長い年月をかけてでも、学校に信頼され、その学校に通う子どもたちやご両親からも信頼されるものを作っていくことです。そうすれば10年先にはしっかりした就職の為の窓口になれるんじゃないかと思って、地域を知ってもらうためにも活動しています。
「バラバラなものを結びつけ、地域の魅力を作る」のがEGの役割
Q. 他にはどのようなグループがありますか?
「地産地消」をもう一度しっかり考えてみようという取組もあります。地産地消ってみんな言うんですけど、結構バラバラです。農協は農協で地産地消、商工会は商工会で地産地消、観光協会は観光協会で地産地消。定番ですよね、やりやすいし。ただ、繋がってないから単発になってしまう。
だから、農協も観光協会も商工会も、新規就農、農協に属してないような農家もみんな巻き込んでやってみようというものです。これまで、たとえば新規就農の人たちは東京にモノ売りに行き、都内のマルシェに参加して、シェフと繋がって、直売を始めていました。
一般的に地域に卸せばと思っても中々うまくいかないものです。そこでEGがレストランと農家の間にはいることで取引が始まります。
山武でとれた作物を山武のレストランで出せば、いかにこの地域が豊かな土壌かってことを観光客にも住民にも伝えることができます。
EGが関わると商売が絡んでくるので比較的活発に進められています。最初は10数社で始めたものが、今では80社以上が繋がり、流通金額も数千万単位までになってきました。
地域の魅力とは?
Q. 山武地域はどのような場所ですか?
車に乗ればどこにでも行けるし、成田のイオンまですぐ行けるし、千葉だって30分程度で行ける。東京だって1時間あれば、よっぽどのとこでもない限りね、ディズニーランドまで1時間ですから。ただ逆に、魅力は何と言われるとすごく難しく聞こえちゃうのが、この地域の中肉中背な部分です。極端に疲弊もしてない、当然海や山、作物、そういうものはしっかりある。欲しいなと思うものはほぼ手に入る、気候もいい。ただし、千葉県は中肉中背です。間違いないと思うんです。たとえば、農家さんは2次加工は手間がかかるから面倒と言います。なぜならそのまま東京に纏めて流せば生計が立てられるから。楽な方に流れるというのは誰でもありますが、それで暮らせる地域なんです。
最後に:大髙醤油について
大髙醤油は僕で5代目です。初代は近隣の農家さんから作物を頂き、それを醤油に仕上げて年末にお配りするところから始めたそうです。貰ったもののお返しするみたいな、頂いた作物を醤油にしてお返しするという感じです。徐々に近隣に売るようになり、昭和30年代後半から醤油に砂糖入れてタレも作るようになりました。バブル期以降、段々と2次加工の領域に入り、少量多品種の製造も始めるようになりました。
今はEGが始まったので、地産地消のグループに入って、山武地域の作物を活用した2次加工を始めています。これからは色んな地域の2次加工品を作り出せる会社にしていきたいですね。それから会社は液体調味料会社ですが、将来的には固形度を上げたいと思っています。お惣菜など作っていくなど、夢は夢なんですよ。醤油屋っていうと醤油のイメージがあるけれど、醤油だけではなく、色んな味付けができます。ブレンダーとして食に関わる会社にするのが理想に近いです。今日は地元松尾高校の生徒さんかな?色んな学校の生徒さんが工場見学に来てくださっています。大人も来られています。来た人たちがどんどんファンになってくれるような工場見学になれば本当はベストだと思っています。

EGと山武市と大髙醤油についての貴重なお話ありがとうございました!
インタビューのあと、しょうゆ工場の中を拝見させていただきました。
大きな樽には感動!200年間大豆から大事に作られてきた歴史を感じました。
みなさんもぜひ、工場見学などしてみてはいかがですか?
最後に、お話が面白かったので、なぜEGの会長になったのかを掲載して終わりとさせていただきます。
余談:EGの会長になった理由
正式に発足させる時、その時の副市長さんから会長やってくれないかって言われました。
「若いのがやるのがEGなんだから、若い人たちでやったほうがいいですよ」って言ったら少々予算がついてくると、風当たりが強くなってくるかもしれないから、風避けにって(笑)
いきなり商工会青年部を傷つけるわけにもいかないから、もしも傷つく時にはお前のほうが傷つけって(笑)「それじゃあやります」ってことで、3年ほどEGの事業を進めていきました。
大髙さんの温かい人柄がよくわかるエピソードだなと思いました。山武市は人と人とのつながりを大切にする地域ではないでしょうか。あらためて、大髙さんインタビューに答えて頂きありがとうございました!!
実際にマーケティング調査したら、地元で働きたい子が6割だったんです。
一般的な地元企業は人手に困っていてもハローワークや新聞の折込に求人を出す程度、学校から新卒採用ができるなんて夢にも思っていないんです。一方の学生はわざわざ遠くまで行きたくないという意見がほとんどでした。それに地域には会社がないと思っていて、在っても知らない名前の会社だから、親もそのあたりにジレンマがあります。大切なことは、長い年月をかけてでも、学校に信頼され、その学校に通う子どもたちやご両親からも信頼されるものを作っていくことです。そうすれば10年先にはしっかりした就職の為の窓口になれるんじゃないかと思って、地域を知ってもらうためにも活動しています。
「バラバラなものを結びつけ、地域の魅力を作る」のがEGの役割
Q. 他にはどのようなグループがありますか?
「地産地消」をもう一度しっかり考えてみようという取組もあります。地産地消ってみんな言うんですけど、結構バラバラです。農協は農協で地産地消、商工会は商工会で地産地消、観光協会は観光協会で地産地消。定番ですよね、やりやすいし。ただ、繋がってないから単発になってしまう。
だから、農協も観光協会も商工会も、新規就農、農協に属してないような農家もみんな巻き込んでやってみようというものです。これまで、たとえば新規就農の人たちは東京にモノ売りに行き、都内のマルシェに参加して、シェフと繋がって、直売を始めていました。
一般的に地域に卸せばと思っても中々うまくいかないものです。そこでEGがレストランと農家の間にはいることで取引が始まります。
山武でとれた作物を山武のレストランで出せば、いかにこの地域が豊かな土壌かってことを観光客にも住民にも伝えることができます。
EGが関わると商売が絡んでくるので比較的活発に進められています。最初は10数社で始めたものが、今では80社以上が繋がり、流通金額も数千万単位までになってきました。
地域の魅力とは?
Q. 山武地域はどのような場所ですか?
車に乗ればどこにでも行けるし、成田のイオンまですぐ行けるし、千葉だって30分程度で行ける。東京だって1時間あれば、よっぽどのとこでもない限りね、ディズニーランドまで1時間ですから。ただ逆に、魅力は何と言われるとすごく難しく聞こえちゃうのが、この地域の中肉中背な部分です。極端に疲弊もしてない、当然海や山、作物、そういうものはしっかりある。欲しいなと思うものはほぼ手に入る、気候もいい。ただし、千葉県は中肉中背です。間違いないと思うんです。たとえば、農家さんは2次加工は手間がかかるから面倒と言います。なぜならそのまま東京に纏めて流せば生計が立てられるから。楽な方に流れるというのは誰でもありますが、それで暮らせる地域なんです。
最後に:大髙醤油について
大髙醤油は僕で5代目です。初代は近隣の農家さんから作物を頂き、それを醤油に仕上げて年末にお配りするところから始めたそうです。貰ったもののお返しするみたいな、頂いた作物を醤油にしてお返しするという感じです。徐々に近隣に売るようになり、昭和30年代後半から醤油に砂糖入れてタレも作るようになりました。バブル期以降、段々と2次加工の領域に入り、少量多品種の製造も始めるようになりました。
今はEGが始まったので、地産地消のグループに入って、山武地域の作物を活用した2次加工を始めています。これからは色んな地域の2次加工品を作り出せる会社にしていきたいですね。それから会社は液体調味料会社ですが、将来的には固形度を上げたいと思っています。お惣菜など作っていくなど、夢は夢なんですよ。醤油屋っていうと醤油のイメージがあるけれど、醤油だけではなく、色んな味付けができます。ブレンダーとして食に関わる会社にするのが理想に近いです。今日は地元松尾高校の生徒さんかな?色んな学校の生徒さんが工場見学に来てくださっています。大人も来られています。来た人たちがどんどんファンになってくれるような工場見学になれば本当はベストだと思っています。

EGと山武市と大髙醤油についての貴重なお話ありがとうございました!インタビューのあと、しょうゆ工場の中を拝見させていただきました。大きな樽には感動!200年間大豆から大事に作られてきた歴史を感じました。
みなさんもぜひ、工場見学などしてみてはいかがですか?
最後に、お話が面白かったので、なぜEGの会長になったのかを掲載して終わりとさせていただきます。
余談:EGの会長になった理由
正式に発足させる時、その時の副市長さんから会長やってくれないかって言われました。
「若いのがやるのがEGなんだから、若い人たちでやったほうがいいですよ」って言ったら少々予算がついてくると、風当たりが強くなってくるかもしれないから、風避けにって(笑)
いきなり商工会青年部を傷つけるわけにもいかないから、もしも傷つく時にはお前のほうが傷つけって(笑)「それじゃあやります」ってことで、3年ほどEGの事業を進めていきました。