SAMMU MAGAZINE ようこそ、山武へ
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『誘『誘わわれれてて九九十十九九里里』』VITED KUJUKURINAGATSUMAINラオケのない時代、飲食店で働きながら歌を磨いた。流れ着いた九十九里の町で、同じ歌い手だった妻と出逢った。歌が結んだ二人の縁えし。ふたりの間にはいつも歌があった。人生はいろいろだ。あんなに歌うのが好きだったのに、いつしか歌から遠ざかった。頑なに歌わないと言い張る旦那の背中を押したのは妻だった。「だって、あんたの声に惚れたんだもの」。もう一度歌う決心をした。だったらこの九十九里を歌いたい。打ち寄せる波の音と、静かに広がる夜空。この九十九里の情景を歌いたい。そんな思いから『誘われて九十九里』が誕生した。良い歌はひとり歩きするもの。西の方から評判は広まり、一時は有線で7位という人気だった。それからも、夫婦二人で「かもめちゃん」というコテージを営み、歌と共に九十九里の魅力をお客さんに伝えてきた。歌の世界では〝九十九里の父〟と慕われ、若いアイドルの子が遊びに来たこともあった。あれから55年。いつしか「歌を楽しみながら生きていきたい」と思うようになり、今では晩酌のときに決まってふたりで歌うようになった。ふたりの間には、今もちゃんと歌がある。人生はいろいろだ。あのとき妻が背中を押してくれなければ、再び歌うことも、『誘われて九十九里』も誕生しなかっただろう。『誘われて九十九里』のカップリング曲は、『おまえあってのこの俺さ』。妻への感謝の気持ちが歌われている。47MOODY酔酔いいししれれててナナイイトト〜〜♪♪誘誘わわれれててナナイイトト誘われて九十九里「誘われて九十九里」Youtube配信中URL:youtube.com/watch?v=42Q7skclD3Mに16歳から歌い始め、バンドに明け暮れた日々。カ         ムムーーデディィーー長長妻妻49

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